ヤマノフルートグループレッスン9月第3回

 通常は、第3週目はレッスンがないことが多いのですが、今月は引地先生のご都合で、今日はレッスンがありました。

 定番のロングローンの練習の後は、Chaptar18のロ短調の音階練習。高音域の指使いが難しいため、相変わらず苦戦中です。そして、ハーモニーの練習。こちらは、初見でも余裕で吹けるので指の問題はないのですが、ハーモニーの練習ですから、他のパートの音を意識しつつ、綺麗に響かせることに神経を使います。

 曲は、前回から「ユー・レイズ・ミー・アップ」。今回は、後半の転調後の部分を練習。より盛り上がる部分なので、長く伸ばす音がお辞儀して、音程が下がらないように注意しなさいと言われ、即実践。この曲は、前半は♯2つのニ長調、そして後半は♭3つの変ホ長調に転調するのですが、曲者はラ♭の音。つい、通常のラの音を吹いてしまう音ミスをしてしまいます。

 次回は、後半の転調後から、パートが2つに分かれる構成になっているので、セカンドパートを練習して合わせると言われました。

 来週と再来週は、レッスンがなくて、次回のレッスンは10月9日となります。

印象に残った映画(1)~フォルトゥナの瞳

 最近は、あまり洋画を観なくなってしまい、専ら邦画ばかり、それも109シネマズ湘南専門で観に行くのですが、まだ今年も3か月以上ありますが、今年観た映画の中で、一番強く印象に残っているのが「フォルトゥナの瞳」です。

主演は、神木隆之介君と有村架純さん。映画での共演は3度目だそうですが、恋人役は初めてで、三木孝浩監督から兄妹に見えないようにと、注文を出されたそうです。

 百田尚樹氏原作の本作ですが、決してダレたり緩んだりすることなく最後まで一気に話が進みます。ですが、この物語の一番の見どころは、最後の10分にあります。微妙な違和感や小さな疑問を感じつつ観ていた私は、それで納得はしたけれど、思いもよらない衝撃のラストでした。つくづく、原作を読まずに観に行ってよかったと思いました。

 

 この映画の創りに、とてもよく似た映画があるんです。もう15年近く前の映画ですが、「いま会いにゆきます」です。どちらの映画も、現実にはあり得ない話を扱ったSF作品という共通点があります。私はこの映画も大好きで、今も購入したDVDを無性に観たくなって、時々引っ張り出すことがあるのですが、どんでん返しの手法もよく似ています。

 誰の視点で話が語られるのかにより、その見え方は全く変わってしまうものですが、伏せられていた驚きの事実が最後に明かされつつ、別の視点で語られるもうひとつのラストに、不覚にも涙することを止められませんでした。

 だから、映画の前宣伝でも言われているように、先入観なしに観た方がいいと思いますし、結末は他言無用にというのも頷けます。今は、レンタルショップで借りられるようになっているので、是非観てみて下さい。 

 

心に残っている曲(3)~エーゲ海の真珠

 中学校の夕方の校内放送で流れたのが「夜空のトランペット」ならば、お昼の校内放送で流れていたのがポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」でした。

 亡くなった今でも、よく耳にする曲がたくさんあるポール・モーリアですが、この曲は、その中でも特に私のお気に入りの一曲で、私が生まれて初めて購入したドーナツ盤のEPレコードでもあります。曲中のあの女性のスキャットが大好きだったこと、今でもよく覚えています。

 当時の放送部の生徒には、選曲のセンスがあったんだなあと、つくづく感じさせられます。いろいろな曲をかけてもらったことで、たくさんの名曲と出会った中学時代でした。

大塚茜コンサートinトーキョーコンサーツ・ラボ

 今日、午前中から気温がぐんぐん上がる中、一か月ぶりに大塚茜さんの出演されるコンサートに出かけました。

 コンサート会場は、早稲田大学にほど近い西早稲田にあるトーキョーコンサート・ラボです。事前にネットでアクセスを調べてから出かけたのですが、分かりにくい場所にあって、見つけるのに手間取り、ちょっと焦りましたが、無事にコンサート開始15分前には着きました。

 今回は、フルートメインではなく、声楽がメインのコンサートではありましたが、プログラムはバラエティに富んでいて、なかなか楽しむことが出来ました。

 出演は、大塚茜さんの他、茜さんの盟友とも言うべきハーピスト宮本あゆみさん、そしてソプラノ歌手清水梢さんの3名という構成。宮本さんの出演されるコンサートは何度も聴いたことがあるのですが、清水さんについては今回が初めてでした。

 リベラの「彼方の光」から始まり、ディズニー作品、ヘンデルやプッチーニの歌劇からのアリア、バッハのカンタータ作品、さらに注目すべきは、宮本さんご自身が作詞、作曲された本邦初演の「金木犀」も。

 この「金木犀」、歌詞の中には、今回の3名の出演者の名前が、ちゃんと入っているんです。「茜」「歩み(あゆみ)」「梢」が歌詞の中に散りばめられているとのMCに、調べてみると、なるほど、入っています。この日のために作った曲だそうです。

 茜さんのドビュッシー「シランクス」は、朗読付きになっていて、フルート演奏では初めて聴きました。木管のフルートの音、この曲にマッチしていて心地よく聴くことが出来ました。

 そして、時間はあっという間に過ぎ、アンコールではミュージカル「マイフェアレディ」の定番曲「踊り明かそう」を、ある事情があってテイク2まで聴かせて頂き、満場の拍手の中、終演を迎えました。

 そのあとは、いつもお決まりの打ち上げ会。茜さんのコンサートでは、終演後に打ち上げ会(観客との懇親会)が行われることが多く、回数を重ねるごとにその参加者が増えているようで、今回は出演者も含めて30名くらい参加して、コンサートや音楽の話などで大いに盛り上がりました。

 来月22日には、今年の3月以来の紀尾井ホールでのコンサートが行われる予定になっていて、相変わらず忙しい大塚茜さんです。

心に残っている曲(2)~夜空のトランペット

ニニ・ロッソのトランペットの代表曲です。

 私の印象では、「夜空~」ではなく、夕焼けがバックだと似合いそうな気がするのですが、それというのも、私の出身中学校の下校時間に、校内放送で必ずかかる曲がこの曲だったからです。

 当時は、それほど熱心に部活に取り組んでいたわけではないのですが、この曲だけは、真っ赤な夕焼けの中を帰宅していたことを懐かしく思い出すことが出来るので、強く印象に残る曲になっています。

 トランペットって、瑞々しく爽やかな青春時代を表現するのに、とてもマッチした楽器だと思うのです。

ムラマツフルート個人レッスン9月第2回

 サン・サーンスの「ロマンス」の練習は2回目になります。音階、半音階の部分にどうしても目が行きそうな楽譜なのですが、それより前の部分でも意外にてこずっています。

 小節でいくと、26小節から38小節までの間のフレーズです。転調してホ長調(♯4つ)になっていますが、そこに臨時記号の♭や♮がついているため、譜読みに余裕がなく、指がかなり迷いやすくなっていて、音ミスをしてしまう難所になっています。

 野原先生曰く、「まだ指に迷いがあるので、もっとゆっくりでもいいから確実に指を覚え込ませて、しっかりした音で吹くことが大事」ということで、ここでもメトロノーム練習を要求されました。地道に少しずつ慣れて、ピッチを上げていくしかないとのこと。

 たとえ苦しくても、この地道な練習を厭わずにやって吹くか、面倒臭がってやらずに感覚的にしか吹いていないかで、数か月経つと、この曲に対する表現力やその音楽性が全く変わったものになるそうです。

 そう言われてしまうと、頑張らざるを得ません。

 以前、この曲を吹いた生徒さんの総譜を見せてもらいましたが、ピッチは4分音符で76と書かれていました。そのピッチで実際に吹いてみると、決して速いわけではないんです。寧ろ、今の私が吹いているピッチの方が速いくらい。

 野原先生は、4分音符で76は「少し遅めですが、問題のないピッチレベル」だそうです。後期ロマン派に属するサン・サーンスですから、演奏される方によって、そのピッチにはかなり個人差があるそうです。そのあたりは、バロックや古典派あたりの曲とは大分違うのかもしれません。

 明日から連休なので、腰を据えて、地道な練習に時間を割きたいと思います。

心に残っている曲(1)~ロマンス第2番 へ長調Op.50

 今も記憶に残っている曲、心に強い印象を残した曲などを、この場で、エピソードを交えながら、一曲一曲紹介していこうと思います。

 記念すべき一番最初の曲は、それこそゼロ歳児で、私が物心つく前から子守唄代わりによく聴いていた曲、ベートーベン「ロマンス」第2番ヘ長調Op.50です。当時、貧乏なわが家には何故かレコードプレーヤーがあり、よくこの曲がかかっていて、頻繁に聴いたことを子供心によく覚えています。

 私が今のような音楽好きになることを決定付けた象徴となる曲で、まさに子守唄代わりの曲と言って過言でありません。

 流石に、今はレコードで聴くことはありませんが、多分、今も家の納戸には、その時のレコードがあるはずです。埃を被っているかもしれませんが。

ヤマノフルートグループレッスン9月第2回

 夕方から天候急変で、雷雨となっていましたが、勿論、レッスンはちゃんと受けてきました。

 今日から、テキストは最後のChapter18に入り、音階練習は難解なロ短調。シから始まる音階なので、2オクターブ分吹くということになると、高音域のシまでいってしまうことになり、高音域の部分の音が出るか以前の問題で、運指がとにかく大変でした。

 高音域のミ、ファ♯、ソ♯、ラ♯、シの上昇形の並びが難しくて、逆に下降形はシ、ラ、ソ、ファ♯、ミという並びになり、指が大混乱。あまり出てこない調らしくて、先生もゆっくりと慣れればいいと言ってくれました。ちょっと安心。

 曲は、「ユー・レイズ・ミー・アップ」になり、一見すると吹きやすそうでしたが、知っている曲だけに陥り易い問題が露呈。自分が知っている都合のいいリズムで勝手に吹いてしまい易いのです。

 楽譜をよく見ると、間違って吹いている箇所が多数。好きな曲の場合は、特に要注意だったりします。まだまだダメですね。楽譜は、それこそ穴があくほど、じっくり観察をしてから、音取りをして吹き始めないと。反省です。

 発表会の候補曲については、一応メンバーに楽譜を見てもらいました。拒否反応は出なかったけれど、まだ時間はあるので、他の曲と比較検討するということで、現時点では保留ということになりました。

発表会の候補曲(1)~パート・オブ・ユア・ワールド

 先日、ヤマノミュージックサロン大手町の発表会が、来年の5月頃になるという話を先生から聞きました。1月、2月あたりだと、ソロの2つの発表会と日程が被り、大変なことになると思っていたので、これは本当に助かりました。

 ただ、曲決めについては、悠長にしていると、あっという間に時間が過ぎてしまうので、候補曲だけでも早めにリストアップしておかなければと考えています。遅くとも、年内には先生とメンバーの了承を得た上で曲を決めて、総譜と各パート譜を皆に配布しておこうと思っているのです。

 メンバーは私を含めて4人なので、最有力なのは四重奏の曲ということになります。勿論、2人ずつで二重奏という手もありますが、せっかく4人いるのですから、二重奏というのはあまりにもったいないと思うのです。

 あとは、難しさなども考慮。私以外の3人、それなりには頑張ってはくれるのですが、やはり難しい曲ということになると、拒否反応を示す可能性もあります。ですから、あまり難しい曲も駄目ということになります。

 今年の2月、前回の発表会では「彼方の光」を演奏しました。この四重奏もリベラが歌う原曲のイメージを損なわない素晴らしいアレンジでしたが、後半が結構難しかったことを覚えています。

 この曲よりも明らかに難しくて、多分☆5つと最高難度ぎりぎりだと思いますが、曲はとても綺麗でメンバーの納得が得られそうな曲の第一候補が、「パート・オブ・ユア・ワールド」です。

 ご存じ、ディズニーアニメ映画「リトル・マーメイド」のテーマ曲です。既に入手済のこの楽譜、WindsScoreから出版されているもので、模範演奏を聴いてもわかる通り、とても綺麗なアレンジになっています。

 難点は、転調が多いこと、随所に散りばめられた飾りのパッセージが結構大変なこと、そして一部パートの音域が高いことです。

 でも、メロディーが各パートに満遍なく回ってくるので、パートによって飽きてしまうということがない構成になっていますし、アンサンブルとして合わせる醍醐味を存分に味わえる曲だとも思います。まずは、明日のレッスンの時に、他のメンバーにそれとなく打診してみる積もりです。

茜さんとの出会い(2)~あるきっかけとは

 私には、将来、仕事をリタイアした時のことも考えて、地元茅ヶ崎でお世話になっているフルートの先生がいます。月2回くらいのペースですが、レッスンも受けていますし、年1回の発表会にも参加させてもらっています。

 小林優香先生という方です。

 いつも自宅でレッスンされている先生ですが、コンサート活動なども行っていますし、なかなか活動的な方だったりします。

 小林先生が茜さんとどう関わっているのかというと、お二人がFOJ(フォージェ)というプロのフルートアンサンブルのメンバーになっているのです。何回か、FOJのコンサートにも行ったことがあります。それで気が付かなったというのですから、私も大分抜けていますね。

 あるきっかけというのは、私がそのことに気が付いて、楽譜の入手のことについて、小林先生に相談したことです。小林先生から、その件について茜さんにメールが行き、その時、小林先生が私のメールアドレスを教えたことから、私に茜さんからダイレクトでメールが来たのです。

 「会いましょう」と、茜さんからメールを受け取った時は、小林先生が茜さんに私のメールアドレスを教えたことは知らなかったので、怪しいメールが来たと本当に思ってしまったくらいです。

 そして、忘れもしない2016年8月14日。新宿ドルチェ楽器で待ち合わせをして、初めて茜さんとお会いしました。楽譜にはサインまで頂き、その楽譜は今では私の宝物になっています。

 その後、収録されていたLullaby of Angelなどを茜さんご本人から直接指導を受けるという機会まで得て、3曲とも発表会で演奏することになりました。

 茜さんとお付き合いさせて頂いているのはその時からで、彼女のコンサートを聴きに行ったり、不定期ではありますが、その時抱えている曲を見てもらったりしています。

 いろいろな偶然が重なって繋がった茜さんとのご縁ですが、これからも大切にしていきたいと思っています。