観てきました!(1)~蜜蜂と遠雷

映画「蜜蜂と遠雷」を観てきました。音楽大好きの私には、たまらない映画でした。

 4人の主役の個性で際立っていて、とても魅力的に描かれていて、素敵でした。
 競争としての一面ばかりクローズアップされる音楽コンクールですが、彼らの中に感じられたのは、同じ緊張感のある限られた時間を共有する同志といった感じ。
 お互いを認め合い、励まし合い、支え合う、それが決して偽善的に見えない描き方が、とてもよかったと思います。

 中でも、月明かりの中で亜夜と塵が連弾するこのシーン、とても素敵でした。

私のフルートの先生がラジオのパーソナリティに

 私のフルートの先生が、今週からラジオのパーソナリティを務めています。中央エフエム「朝活クラシック」という番組です。朝7時からと時間が早いのが難点ですが、録音して聴くこともできるので、助かっています。

 パーソナリティは大塚茜先生と小林優香先生のお二人で、大塚先生は水曜日、小林先生は月曜日の担当です。いろいろなテーマを題材にして、クラシック曲を紹介していくという番組で、ナレーションの時間はそれほど長くはありませんが、今は収録をしたものを放送する形になっていて、生放送ではないそうです。

 聴いたことのない曲も勿論かかりますが、馴染み深い曲もたくさんかかり、大いに楽しめました。最近は、スマホでラジオを聴けたり、録音まで出来たりするので、本当に便利な世の中になったものだと思います。

「煌めく音色」に込めた意味

 このブログのタイトルのことです。技術的なことも、演奏出来る曲の幅を拡げる意味ではとても大切なことだと思うのですが、私は、自分自身で納得した綺麗な音色で演奏することの方をより重視したいのです。

 私より指が回り、難しい曲を演奏されるアマチュアの方はたくさんいらっしゃると思います。私は、まだまだ駆け出しですし、技術的にすごいなあと感じさせる演奏をされる方は、私の周りにも随分います。

 でも、この音は好きだなあ、と思うような音で吹かれている方は意外に少ないというのが、私の率直な印象です。昔は、技術的なことだけに目を奪われていて、音のことに意識がいきませんでしたが、最近は耳が肥えたのか、「この人、上手い!」と感じる演奏に出くわすことは少なくなりました。

 こんな音で吹いてみたいと思える理想とする音を見つけることは、とても大事なことです。それが、自分の出したい音の基準や理想になるからです。練習へのモチベーションにもなります。

 それをどこで見つけるかということですが、一番いいのは、身近にそういう演奏をする人がいることです。しかし、現実問題として、そんな人が身近にいるということはまずないと思います。あとは、CDなどを聴く、コンサートに出向く、レッスンの先生の音を参考にするなどでしょうか。

 この中で、一番いいのは、やはり生音を聴くこと、そう、コンサートに出向くということです。足繁くコンサートに通い、お気に入りのアーチストが見つかれば最高です。

 ムラマツの野原先生が、「不思議なものですが、自分の理想とする音のイメージが自分の中に出来ると、練習していくにつれて、自然にその音に近い音が出るようになる」のだそうです。

 まさか、最初は思いましたが、確かに、音にこだわりや意識のある人の音と、無頓着な人の音は、時間が経つにつれて、大きな差を生みます。これは、楽器の経験年数とは関係なく、本人の意識の問題だと思います。

 私の理想とする音を探す旅はまだ始まったばかりです。

心に残っている曲(3)~エーゲ海の真珠

 中学校の夕方の校内放送で流れたのが「夜空のトランペット」ならば、お昼の校内放送で流れていたのがポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」でした。

 亡くなった今でも、よく耳にする曲がたくさんあるポール・モーリアですが、この曲は、その中でも特に私のお気に入りの一曲で、私が生まれて初めて購入したドーナツ盤のEPレコードでもあります。曲中のあの女性のスキャットが大好きだったこと、今でもよく覚えています。

 当時の放送部の生徒には、選曲のセンスがあったんだなあと、つくづく感じさせられます。いろいろな曲をかけてもらったことで、たくさんの名曲と出会った中学時代でした。

心に残っている曲(2)~夜空のトランペット

ニニ・ロッソのトランペットの代表曲です。

 私の印象では、「夜空~」ではなく、夕焼けがバックだと似合いそうな気がするのですが、それというのも、私の出身中学校の下校時間に、校内放送で必ずかかる曲がこの曲だったからです。

 当時は、それほど熱心に部活に取り組んでいたわけではないのですが、この曲だけは、真っ赤な夕焼けの中を帰宅していたことを懐かしく思い出すことが出来るので、強く印象に残る曲になっています。

 トランペットって、瑞々しく爽やかな青春時代を表現するのに、とてもマッチした楽器だと思うのです。

心に残っている曲(1)~ロマンス第2番 へ長調Op.50

 今も記憶に残っている曲、心に強い印象を残した曲などを、この場で、エピソードを交えながら、一曲一曲紹介していこうと思います。

 記念すべき一番最初の曲は、それこそゼロ歳児で、私が物心つく前から子守唄代わりによく聴いていた曲、ベートーベン「ロマンス」第2番ヘ長調Op.50です。当時、貧乏なわが家には何故かレコードプレーヤーがあり、よくこの曲がかかっていて、頻繁に聴いたことを子供心によく覚えています。

 私が今のような音楽好きになることを決定付けた象徴となる曲で、まさに子守唄代わりの曲と言って過言でありません。

 流石に、今はレコードで聴くことはありませんが、多分、今も家の納戸には、その時のレコードがあるはずです。埃を被っているかもしれませんが。