ピッコラードトリオ門下生発表会

 先日の祝日に、フルートで発表会に参加してきました。場所は新大久保のダカーポの地下にある小ホールです。今年で、参加するのは5回目になりますが、参加者の皆さんのレベルが高くて、ちょっと気後れしてしまうことがないわけではありませんが、それでも、めげずに参加し続けています。

 1月の発表会から間がなかったので、今回も、演奏曲はゴーベール「マドリガル」でした。それなりに緊張はしていましたが、リハーサルの時よりはいい感じで吹くことが出来たように思います。

 それでも、冒頭の、普段絶対に間違えない箇所で音を外すというミスをやらかして、少し焦りました。最初から最後まで間違えずに吹けたことが今まで一度もないのですが、そのミスで却って気が楽になり、その後は大きなミスすることなく、無事に吹き終えました。

 自分で吹いている時には、あまりよく分からなかったのですが、聴いていた先生や友人からは、「音はよく出ていた」と褒めてもらえました。

 でも、指に力が入って、フルートを握ってしまうために、思うように動かない悪い癖は相変わらずの課題として残りました。

 今回で「マドリガル」についてはひと段落で、次回の発表会は、シューマン「3つのロマンス」第1曲を吹くことになっており、既に練習も始めています。表現力を求められる曲なので、音域こそ高くないですが、意外に苦戦しています。

聴きに行ってきました!

 先日は、大塚茜さん(私の師匠の先生のひとりです)、山下伶さん、金益研ニさんのミニコンサートを聴きに、八丁堀まで行ってきました。

 茜さんに誘われてのことでしたが、コンサートという形でゆっくりと聴くのは、今年になって初めてのことでした。

 皆さん、個人でもコンサート活動をされていますが、3人一緒の時には、フルカという名前で活動しています。大塚茜さんのフルート、山下伶さんのクロマチックハーモニカ、金益研ニさんのピアノという組み合わせのアンサンブル。フルカっていうネーミング、フルートとハーモニカの名前から取ったそうですが、ピアノは仲間外れなのかな?

 クロマチックハーモニカという楽器、私たちが子供の頃習っていたハーモニカとは少し違うんですよね。フルートと違って、吸って音を出すことがあるのは同じですが、右にあるレバーを押すことで、半音高い音を出すことも出来るんです。ひとつの穴で、吹きと吸い、更にレバーを押して吹きと吸いということで、都合4つの音を出すことが出来ます。

 フルートは、一般的には3オクターブの音域の音を出せますが、16穴のクロマチックハーモニカでは、実に4オクターブの音域の音を出すことが出来ます。オクターブって?、と言うと、ドから始まって、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド・・・・これで、1オクターブになります。

 クロマチックハーモニカが入った組み合わせは、かなり珍しいですよね。

 休憩を挟んで、一時間半というミニコンサートでしたが、聴きに行くのが久しぶりだったこともあり、十分に楽しめました。

 熊蜂の飛行、リベルタンゴ、風笛、キャラバンの到着など、聴きごたえのある曲ばかり。コンサート後に用事があったので、終わった後は急いで帰路につきましたが、アットホームなコンサートだったので、もう少し、長居して皆さんと語り明かしたかったです。それが、少し心残りでした。

観てきました!(1)~蜜蜂と遠雷

映画「蜜蜂と遠雷」を観てきました。音楽大好きの私には、たまらない映画でした。

 4人の主役の個性で際立っていて、とても魅力的に描かれていて、素敵でした。
 競争としての一面ばかりクローズアップされる音楽コンクールですが、彼らの中に感じられたのは、同じ緊張感のある限られた時間を共有する同志といった感じ。
 お互いを認め合い、励まし合い、支え合う、それが決して偽善的に見えない描き方が、とてもよかったと思います。

 中でも、月明かりの中で亜夜と塵が連弾するこのシーン、とても素敵でした。

私のフルートの先生がラジオのパーソナリティに

 私のフルートの先生が、今週からラジオのパーソナリティを務めています。中央エフエム「朝活クラシック」という番組です。朝7時からと時間が早いのが難点ですが、録音して聴くこともできるので、助かっています。

 パーソナリティは大塚茜先生と小林優香先生のお二人で、大塚先生は水曜日、小林先生は月曜日の担当です。いろいろなテーマを題材にして、クラシック曲を紹介していくという番組で、ナレーションの時間はそれほど長くはありませんが、今は収録をしたものを放送する形になっていて、生放送ではないそうです。

 聴いたことのない曲も勿論かかりますが、馴染み深い曲もたくさんかかり、大いに楽しめました。最近は、スマホでラジオを聴けたり、録音まで出来たりするので、本当に便利な世の中になったものだと思います。

友人の発表会に行きました

 先日の土曜日は、レッスンの後に、友人の参加する発表会の演奏を聴きに行ってきました。いつもは、自分が参加する発表会ばかりなので、かなり緊張して迎えるのですが、今回は専ら聴くだけなので、気楽に楽しむことが出来ました。

 フルート、バイオリン、ピアノの合同の発表会でしたが、たまにはフルート以外の楽器の生徒さんの演奏を聴くのもいいものです。小学生ぐらいでしたが、音量が大きく、細かい指使いもしっかりしていて、すごく音感のいい子供もいました。かなり練習をして、本番に臨んでいることがよくわかりました。

 友人は、村松崇継氏作曲の「Earth」を演奏しました。フルーティストの高木綾子さんのために書かれた曲ということだそうです。最初は、ピアノ伴奏のない全くのソロで始まるこの曲、途中ロングトーンで1オクターブ上の高音域の音を出し続ける箇所もあり、なかなかの難曲だと思いましたが、最後までリズム等が乱れることなく、しっかりと演奏していました。本人曰く、かなり緊張してあがったそうですが、それでもあれだけの演奏が出来るのは、本当に羨ましい限りです。

 私は元来あがり症で、本番でなかなか満足出来るような演奏ができないのが悩みの種なのです。しかし、練習をしっかりすることで少しでも不安要素を無くして本番に臨むしかない、と思い定め、これからの練習も頑張りたいと思います。

 

印象に残った映画(2)~祈りの幕が下りる時

 昨年公開の映画ですが、今でも時々引っ張り出してきて観ます。東野圭吾加賀恭一郎シリーズの最終作とされている映画です。今は違いますが、以前の職場が日本橋だったこともあり、ロケ地にも馴染みのある風景が多くて、より親近感を感じつつ観てきたシリーズです。公開前から楽しみにしていて、初日に観に行ったことをよく覚えています。

 加賀が日本橋にこだわる理由、父親との確執など、シリーズを通しての謎とされていた部分が全て明らかにされます。この映画の最大のテーマは親と子の絆。それを軸に物語は進行しますが、加賀の推理や謎解きの妙、犯人が犯行に至った背景、そして事件と加賀との繋がりが次第に明らかになります。

 主演加賀には阿部寛、犯人との接点を疑われる舞台演出家に松嶋菜々子が扮し、テーマは重いですが、見応えのある作品になっています。

 この映画も、どこか似ていると感じさせる作品があると思いながら観ました。私は子供のころに観た「砂の器」です。テーマは全く同じですし、親子の逃避行と別れなどは、時代背景こそ違いますが、何となく比較しながら観ている自分がいました。

 いつも一人で観に行くので、あまり周りのことは気にならないのですが、初日の時は、私の席の隣に女性の2人組が座っていたので、最後の15分を涙をこらえるのに必死になりながら観ました。でも、その女性たちもすすり泣く声が聞こえていたので、大丈夫でしたが。

小林教室フルート個人レッスン9/23

 地元茅ヶ崎で、回数こそ少ないですが、プロのフルーティストの小林優香さんにレッスンを受け始めて、もう5年半になります。

  仕事をいつまでも続けられるわけではないので、リタイアした時に困らないように、地元にもフルートを習う拠点があった方がいいということで、インターネットで一番最初に見つけた教室でした。

 ご自宅でのレッスンですが、いつも楽しくレッスンを受けています。年に1度ですが、発表会もあって、もし将来経済的に余裕がなくなっても、小林教室でのレッスンだけは残そうと考えています。

 小林さんは本業のフルートだけでなく、MCも上手くて、司会進行や朗読などでも、活躍の場を広げていらっしゃいます。

 10月からは、中央FM局でラジオのパーソナリティーを務めることが決まっています。毎週月曜日の朝7時から9時までの放送で、慣れるまでは収録したものを放送することになるようですが、いずれは生放送になる可能性もあるそうです。今から、スマホにラジオアプリもダウンロードして、聴く体制、録音体制は準備万端です。

 話が少し脱線しましたが、今回のレッスンでは、「ロマンス」の難解な26小節から38小節までを見て頂きました。多少やり方は異なりますが、やはり細かく分解して、ゆっくり確実に音出しするという練習方法は同じ。とにかく、地道にじっくり取り組むしかありません。

 来年の2月に予定されている発表会では、ムラマツの発表会に引き続き「ロマンス」を吹く予定にしています。

ヤマノフルート個人レッスン9月第2回

 土曜日は、月3回のヤマノの個人レッスン日。以前は、木曜日のグループレッスンに通っていましたが、職場が変わって、平日の夜に東京でレッスンを受けることが難しくなったので、同じ林祐香先生の休日の個人レッスンにスライドして、今もレッスンを続けています。

 それでも、有楽町まで通うのは大変なのですが、今まで積み上げてきた他の生徒さんたちとの交流のことを考えると、安易に切り捨てることが出来ませんでした。

 こちらのレッスンでは、サン・サーンスの「ロマンス」ではなく、モーツァルトの「アンダンテ」を見てもらっています。1月26日の発表会用の曲に決まっているからです。

 毎回、基礎練習で腹筋の練習の後に行うのが、ソノリテに載っている「低音の柔軟性」の練習です。かなり息の必要な練習なので、結構きついのですが、大分慣れてきて、最後の方まで息がもつようになり、音の最後がお辞儀して下がるようなことはなくなりました。そのため、より発展した練習ということで、前回からは同じ音を中音域で出す練習に変わっています。

 pからfへ、さらにはfからpへの音量の変化を意識した練習ですが、出だしの音が低音域より中音域の方が息がより必要な分だけ、最後まで息がもたないことがよく起こります。中音域での息の加減がまだ分かっていないということなのかもしれません。

 「アンダンテ」は基本的にはハ長調の曲なので、「ロマンス」のように、調号で混乱するような曲ではありません。古典派のモーツァルトの曲ですから、楽譜通りにかっちり吹くことが必要で、その上で、強弱のメリハリや正確なアーティキュレーション、そしてトリルなどの技術が求められる曲です。

 一応、カデンツ以外は最後まで吹いているのですが、決して速いわけではないのに、細かいところで指が回らないことが多々あり、まだまだ練習が足らないことを痛感させられるレッスンでした。

ムラマツフルート個人レッスン9月第3回

 今日は、初めてピアノ伴奏付きで、冒頭から吹きました。勿論、伴奏してくれたのは、野原先生ご本人。高校の音楽の指導もされている方なので、もう何でも出来るという感じ。通常は、本番直前にピアノ伴奏合わせをするまで、ピアノとの合わせは出来ないこともあるくらいなので、これは本当に有難いことです。

 今日のテーマは、「ロマンス」の後半に頻繁に出てくるシンコペーションのフレーズ。音の並びが極めて簡単なだけに、どうしても、特徴である裏拍の音の出が早くなる傾向があるとのこと。早くなってしまうと、シンコペーションでなくなってしまうので、このあたりもきちんと拍を感じながら音出しする必要があるようです。

下は、51小節目、その下は最後の方の111小節目。3つの4分音符は裏拍で音が出ますが、これがまさにシンコペーション。

 そして、前回にも出てきた26小節から38小節までの部分。どうも今の時点では鬼門となっている所です。今日は、ブレスの位置の確認をしました。基本的には、全てアルペジオのフレーズが始まる前で吸うように指導されました。しかし、日頃の練習では、吹けるようになりつつあるのですが、先生の前だと吹けないこと、悔しいです。

 半音階の箇所も含めて、鍵はメトロノーム練習。それが、全てに共通する練習方法です。

 こうした地道な練習は、そう簡単には効果は出ないけれど、いつか必ずその成果が表れると、先生。そして、それが出来てきたら、実際の曲の流れの中にどう当てはめていくのかということ。そのあたりについては、演奏者のセンスによるところが大きいと言われました。

 まずは、洗い出されつつある問題点を地道にクリアしていくしかありません。

「煌めく音色」に込めた意味

 このブログのタイトルのことです。技術的なことも、演奏出来る曲の幅を拡げる意味ではとても大切なことだと思うのですが、私は、自分自身で納得した綺麗な音色で演奏することの方をより重視したいのです。

 私より指が回り、難しい曲を演奏されるアマチュアの方はたくさんいらっしゃると思います。私は、まだまだ駆け出しですし、技術的にすごいなあと感じさせる演奏をされる方は、私の周りにも随分います。

 でも、この音は好きだなあ、と思うような音で吹かれている方は意外に少ないというのが、私の率直な印象です。昔は、技術的なことだけに目を奪われていて、音のことに意識がいきませんでしたが、最近は耳が肥えたのか、「この人、上手い!」と感じる演奏に出くわすことは少なくなりました。

 こんな音で吹いてみたいと思える理想とする音を見つけることは、とても大事なことです。それが、自分の出したい音の基準や理想になるからです。練習へのモチベーションにもなります。

 それをどこで見つけるかということですが、一番いいのは、身近にそういう演奏をする人がいることです。しかし、現実問題として、そんな人が身近にいるということはまずないと思います。あとは、CDなどを聴く、コンサートに出向く、レッスンの先生の音を参考にするなどでしょうか。

 この中で、一番いいのは、やはり生音を聴くこと、そう、コンサートに出向くということです。足繁くコンサートに通い、お気に入りのアーチストが見つかれば最高です。

 ムラマツの野原先生が、「不思議なものですが、自分の理想とする音のイメージが自分の中に出来ると、練習していくにつれて、自然にその音に近い音が出るようになる」のだそうです。

 まさか、最初は思いましたが、確かに、音にこだわりや意識のある人の音と、無頓着な人の音は、時間が経つにつれて、大きな差を生みます。これは、楽器の経験年数とは関係なく、本人の意識の問題だと思います。

 私の理想とする音を探す旅はまだ始まったばかりです。