印象に残った映画(1)~フォルトゥナの瞳

 最近は、あまり洋画を観なくなってしまい、専ら邦画ばかり、それも109シネマズ湘南専門で観に行くのですが、まだ今年も3か月以上ありますが、今年観た映画の中で、一番強く印象に残っているのが「フォルトゥナの瞳」です。

主演は、神木隆之介君と有村架純さん。映画での共演は3度目だそうですが、恋人役は初めてで、三木孝浩監督から兄妹に見えないようにと、注文を出されたそうです。

 百田尚樹氏原作の本作ですが、決してダレたり緩んだりすることなく最後まで一気に話が進みます。ですが、この物語の一番の見どころは、最後の10分にあります。微妙な違和感や小さな疑問を感じつつ観ていた私は、それで納得はしたけれど、思いもよらない衝撃のラストでした。つくづく、原作を読まずに観に行ってよかったと思いました。

 

 この映画の創りに、とてもよく似た映画があるんです。もう15年近く前の映画ですが、「いま会いにゆきます」です。どちらの映画も、現実にはあり得ない話を扱ったSF作品という共通点があります。私はこの映画も大好きで、今も購入したDVDを無性に観たくなって、時々引っ張り出すことがあるのですが、どんでん返しの手法もよく似ています。

 誰の視点で話が語られるのかにより、その見え方は全く変わってしまうものですが、伏せられていた驚きの事実が最後に明かされつつ、別の視点で語られるもうひとつのラストに、不覚にも涙することを止められませんでした。

 だから、映画の前宣伝でも言われているように、先入観なしに観た方がいいと思いますし、結末は他言無用にというのも頷けます。今は、レンタルショップで借りられるようになっているので、是非観てみて下さい。 

 

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