友人の発表会に行きました

 先日の土曜日は、レッスンの後に、友人の参加する発表会の演奏を聴きに行ってきました。いつもは、自分が参加する発表会ばかりなので、かなり緊張して迎えるのですが、今回は専ら聴くだけなので、気楽に楽しむことが出来ました。

 フルート、バイオリン、ピアノの合同の発表会でしたが、たまにはフルート以外の楽器の生徒さんの演奏を聴くのもいいものです。小学生ぐらいでしたが、音量が大きく、細かい指使いもしっかりしていて、すごく音感のいい子供もいました。かなり練習をして、本番に臨んでいることがよくわかりました。

 友人は、村松崇継氏作曲の「Earth」を演奏しました。フルーティストの高木綾子さんのために書かれた曲ということだそうです。最初は、ピアノ伴奏のない全くのソロで始まるこの曲、途中ロングトーンで1オクターブ上の高音域の音を出し続ける箇所もあり、なかなかの難曲だと思いましたが、最後までリズム等が乱れることなく、しっかりと演奏していました。本人曰く、かなり緊張してあがったそうですが、それでもあれだけの演奏が出来るのは、本当に羨ましい限りです。

 私は元来あがり症で、本番でなかなか満足出来るような演奏ができないのが悩みの種なのです。しかし、練習をしっかりすることで少しでも不安要素を無くして本番に臨むしかない、と思い定め、これからの練習も頑張りたいと思います。

 

印象に残った映画(2)~祈りの幕が下りる時

 昨年公開の映画ですが、今でも時々引っ張り出してきて観ます。東野圭吾加賀恭一郎シリーズの最終作とされている映画です。今は違いますが、以前の職場が日本橋だったこともあり、ロケ地にも馴染みのある風景が多くて、より親近感を感じつつ観てきたシリーズです。公開前から楽しみにしていて、初日に観に行ったことをよく覚えています。

 加賀が日本橋にこだわる理由、父親との確執など、シリーズを通しての謎とされていた部分が全て明らかにされます。この映画の最大のテーマは親と子の絆。それを軸に物語は進行しますが、加賀の推理や謎解きの妙、犯人が犯行に至った背景、そして事件と加賀との繋がりが次第に明らかになります。

 主演加賀には阿部寛、犯人との接点を疑われる舞台演出家に松嶋菜々子が扮し、テーマは重いですが、見応えのある作品になっています。

 この映画も、どこか似ていると感じさせる作品があると思いながら観ました。私は子供のころに観た「砂の器」です。テーマは全く同じですし、親子の逃避行と別れなどは、時代背景こそ違いますが、何となく比較しながら観ている自分がいました。

 いつも一人で観に行くので、あまり周りのことは気にならないのですが、初日の時は、私の席の隣に女性の2人組が座っていたので、最後の15分を涙をこらえるのに必死になりながら観ました。でも、その女性たちもすすり泣く声が聞こえていたので、大丈夫でしたが。

小林教室フルート個人レッスン9/23

 地元茅ヶ崎で、回数こそ少ないですが、プロのフルーティストの小林優香さんにレッスンを受け始めて、もう5年半になります。

  仕事をいつまでも続けられるわけではないので、リタイアした時に困らないように、地元にもフルートを習う拠点があった方がいいということで、インターネットで一番最初に見つけた教室でした。

 ご自宅でのレッスンですが、いつも楽しくレッスンを受けています。年に1度ですが、発表会もあって、もし将来経済的に余裕がなくなっても、小林教室でのレッスンだけは残そうと考えています。

 小林さんは本業のフルートだけでなく、MCも上手くて、司会進行や朗読などでも、活躍の場を広げていらっしゃいます。

 10月からは、中央FM局でラジオのパーソナリティーを務めることが決まっています。毎週月曜日の朝7時から9時までの放送で、慣れるまでは収録したものを放送することになるようですが、いずれは生放送になる可能性もあるそうです。今から、スマホにラジオアプリもダウンロードして、聴く体制、録音体制は準備万端です。

 話が少し脱線しましたが、今回のレッスンでは、「ロマンス」の難解な26小節から38小節までを見て頂きました。多少やり方は異なりますが、やはり細かく分解して、ゆっくり確実に音出しするという練習方法は同じ。とにかく、地道にじっくり取り組むしかありません。

 来年の2月に予定されている発表会では、ムラマツの発表会に引き続き「ロマンス」を吹く予定にしています。

ヤマノフルート個人レッスン9月第2回

 土曜日は、月3回のヤマノの個人レッスン日。以前は、木曜日のグループレッスンに通っていましたが、職場が変わって、平日の夜に東京でレッスンを受けることが難しくなったので、同じ林祐香先生の休日の個人レッスンにスライドして、今もレッスンを続けています。

 それでも、有楽町まで通うのは大変なのですが、今まで積み上げてきた他の生徒さんたちとの交流のことを考えると、安易に切り捨てることが出来ませんでした。

 こちらのレッスンでは、サン・サーンスの「ロマンス」ではなく、モーツァルトの「アンダンテ」を見てもらっています。1月26日の発表会用の曲に決まっているからです。

 毎回、基礎練習で腹筋の練習の後に行うのが、ソノリテに載っている「低音の柔軟性」の練習です。かなり息の必要な練習なので、結構きついのですが、大分慣れてきて、最後の方まで息がもつようになり、音の最後がお辞儀して下がるようなことはなくなりました。そのため、より発展した練習ということで、前回からは同じ音を中音域で出す練習に変わっています。

 pからfへ、さらにはfからpへの音量の変化を意識した練習ですが、出だしの音が低音域より中音域の方が息がより必要な分だけ、最後まで息がもたないことがよく起こります。中音域での息の加減がまだ分かっていないということなのかもしれません。

 「アンダンテ」は基本的にはハ長調の曲なので、「ロマンス」のように、調号で混乱するような曲ではありません。古典派のモーツァルトの曲ですから、楽譜通りにかっちり吹くことが必要で、その上で、強弱のメリハリや正確なアーティキュレーション、そしてトリルなどの技術が求められる曲です。

 一応、カデンツ以外は最後まで吹いているのですが、決して速いわけではないのに、細かいところで指が回らないことが多々あり、まだまだ練習が足らないことを痛感させられるレッスンでした。

ムラマツフルート個人レッスン9月第3回

 今日は、初めてピアノ伴奏付きで、冒頭から吹きました。勿論、伴奏してくれたのは、野原先生ご本人。高校の音楽の指導もされている方なので、もう何でも出来るという感じ。通常は、本番直前にピアノ伴奏合わせをするまで、ピアノとの合わせは出来ないこともあるくらいなので、これは本当に有難いことです。

 今日のテーマは、「ロマンス」の後半に頻繁に出てくるシンコペーションのフレーズ。音の並びが極めて簡単なだけに、どうしても、特徴である裏拍の音の出が早くなる傾向があるとのこと。早くなってしまうと、シンコペーションでなくなってしまうので、このあたりもきちんと拍を感じながら音出しする必要があるようです。

下は、51小節目、その下は最後の方の111小節目。3つの4分音符は裏拍で音が出ますが、これがまさにシンコペーション。

 そして、前回にも出てきた26小節から38小節までの部分。どうも今の時点では鬼門となっている所です。今日は、ブレスの位置の確認をしました。基本的には、全てアルペジオのフレーズが始まる前で吸うように指導されました。しかし、日頃の練習では、吹けるようになりつつあるのですが、先生の前だと吹けないこと、悔しいです。

 半音階の箇所も含めて、鍵はメトロノーム練習。それが、全てに共通する練習方法です。

 こうした地道な練習は、そう簡単には効果は出ないけれど、いつか必ずその成果が表れると、先生。そして、それが出来てきたら、実際の曲の流れの中にどう当てはめていくのかということ。そのあたりについては、演奏者のセンスによるところが大きいと言われました。

 まずは、洗い出されつつある問題点を地道にクリアしていくしかありません。

「煌めく音色」に込めた意味

 このブログのタイトルのことです。技術的なことも、演奏出来る曲の幅を拡げる意味ではとても大切なことだと思うのですが、私は、自分自身で納得した綺麗な音色で演奏することの方をより重視したいのです。

 私より指が回り、難しい曲を演奏されるアマチュアの方はたくさんいらっしゃると思います。私は、まだまだ駆け出しですし、技術的にすごいなあと感じさせる演奏をされる方は、私の周りにも随分います。

 でも、この音は好きだなあ、と思うような音で吹かれている方は意外に少ないというのが、私の率直な印象です。昔は、技術的なことだけに目を奪われていて、音のことに意識がいきませんでしたが、最近は耳が肥えたのか、「この人、上手い!」と感じる演奏に出くわすことは少なくなりました。

 こんな音で吹いてみたいと思える理想とする音を見つけることは、とても大事なことです。それが、自分の出したい音の基準や理想になるからです。練習へのモチベーションにもなります。

 それをどこで見つけるかということですが、一番いいのは、身近にそういう演奏をする人がいることです。しかし、現実問題として、そんな人が身近にいるということはまずないと思います。あとは、CDなどを聴く、コンサートに出向く、レッスンの先生の音を参考にするなどでしょうか。

 この中で、一番いいのは、やはり生音を聴くこと、そう、コンサートに出向くということです。足繁くコンサートに通い、お気に入りのアーチストが見つかれば最高です。

 ムラマツの野原先生が、「不思議なものですが、自分の理想とする音のイメージが自分の中に出来ると、練習していくにつれて、自然にその音に近い音が出るようになる」のだそうです。

 まさか、最初は思いましたが、確かに、音にこだわりや意識のある人の音と、無頓着な人の音は、時間が経つにつれて、大きな差を生みます。これは、楽器の経験年数とは関係なく、本人の意識の問題だと思います。

 私の理想とする音を探す旅はまだ始まったばかりです。

ヤマノフルートグループレッスン9月第3回

 通常は、第3週目はレッスンがないことが多いのですが、今月は引地先生のご都合で、今日はレッスンがありました。

 定番のロングローンの練習の後は、Chaptar18のロ短調の音階練習。高音域の指使いが難しいため、相変わらず苦戦中です。そして、ハーモニーの練習。こちらは、初見でも余裕で吹けるので指の問題はないのですが、ハーモニーの練習ですから、他のパートの音を意識しつつ、綺麗に響かせることに神経を使います。

 曲は、前回から「ユー・レイズ・ミー・アップ」。今回は、後半の転調後の部分を練習。より盛り上がる部分なので、長く伸ばす音がお辞儀して、音程が下がらないように注意しなさいと言われ、即実践。この曲は、前半は♯2つのニ長調、そして後半は♭3つの変ホ長調に転調するのですが、曲者はラ♭の音。つい、通常のラの音を吹いてしまう音ミスをしてしまいます。

 次回は、後半の転調後から、パートが2つに分かれる構成になっているので、セカンドパートを練習して合わせると言われました。

 来週と再来週は、レッスンがなくて、次回のレッスンは10月9日となります。

印象に残った映画(1)~フォルトゥナの瞳

 最近は、あまり洋画を観なくなってしまい、専ら邦画ばかり、それも109シネマズ湘南専門で観に行くのですが、まだ今年も3か月以上ありますが、今年観た映画の中で、一番強く印象に残っているのが「フォルトゥナの瞳」です。

主演は、神木隆之介君と有村架純さん。映画での共演は3度目だそうですが、恋人役は初めてで、三木孝浩監督から兄妹に見えないようにと、注文を出されたそうです。

 百田尚樹氏原作の本作ですが、決してダレたり緩んだりすることなく最後まで一気に話が進みます。ですが、この物語の一番の見どころは、最後の10分にあります。微妙な違和感や小さな疑問を感じつつ観ていた私は、それで納得はしたけれど、思いもよらない衝撃のラストでした。つくづく、原作を読まずに観に行ってよかったと思いました。

 

 この映画の創りに、とてもよく似た映画があるんです。もう15年近く前の映画ですが、「いま会いにゆきます」です。どちらの映画も、現実にはあり得ない話を扱ったSF作品という共通点があります。私はこの映画も大好きで、今も購入したDVDを無性に観たくなって、時々引っ張り出すことがあるのですが、どんでん返しの手法もよく似ています。

 誰の視点で話が語られるのかにより、その見え方は全く変わってしまうものですが、伏せられていた驚きの事実が最後に明かされつつ、別の視点で語られるもうひとつのラストに、不覚にも涙することを止められませんでした。

 だから、映画の前宣伝でも言われているように、先入観なしに観た方がいいと思いますし、結末は他言無用にというのも頷けます。今は、レンタルショップで借りられるようになっているので、是非観てみて下さい。 

 

心に残っている曲(3)~エーゲ海の真珠

 中学校の夕方の校内放送で流れたのが「夜空のトランペット」ならば、お昼の校内放送で流れていたのがポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」でした。

 亡くなった今でも、よく耳にする曲がたくさんあるポール・モーリアですが、この曲は、その中でも特に私のお気に入りの一曲で、私が生まれて初めて購入したドーナツ盤のEPレコードでもあります。曲中のあの女性のスキャットが大好きだったこと、今でもよく覚えています。

 当時の放送部の生徒には、選曲のセンスがあったんだなあと、つくづく感じさせられます。いろいろな曲をかけてもらったことで、たくさんの名曲と出会った中学時代でした。

大塚茜コンサートinトーキョーコンサーツ・ラボ

 今日、午前中から気温がぐんぐん上がる中、一か月ぶりに大塚茜さんの出演されるコンサートに出かけました。

 コンサート会場は、早稲田大学にほど近い西早稲田にあるトーキョーコンサート・ラボです。事前にネットでアクセスを調べてから出かけたのですが、分かりにくい場所にあって、見つけるのに手間取り、ちょっと焦りましたが、無事にコンサート開始15分前には着きました。

 今回は、フルートメインではなく、声楽がメインのコンサートではありましたが、プログラムはバラエティに富んでいて、なかなか楽しむことが出来ました。

 出演は、大塚茜さんの他、茜さんの盟友とも言うべきハーピスト宮本あゆみさん、そしてソプラノ歌手清水梢さんの3名という構成。宮本さんの出演されるコンサートは何度も聴いたことがあるのですが、清水さんについては今回が初めてでした。

 リベラの「彼方の光」から始まり、ディズニー作品、ヘンデルやプッチーニの歌劇からのアリア、バッハのカンタータ作品、さらに注目すべきは、宮本さんご自身が作詞、作曲された本邦初演の「金木犀」も。

 この「金木犀」、歌詞の中には、今回の3名の出演者の名前が、ちゃんと入っているんです。「茜」「歩み(あゆみ)」「梢」が歌詞の中に散りばめられているとのMCに、調べてみると、なるほど、入っています。この日のために作った曲だそうです。

 茜さんのドビュッシー「シランクス」は、朗読付きになっていて、フルート演奏では初めて聴きました。木管のフルートの音、この曲にマッチしていて心地よく聴くことが出来ました。

 そして、時間はあっという間に過ぎ、アンコールではミュージカル「マイフェアレディ」の定番曲「踊り明かそう」を、ある事情があってテイク2まで聴かせて頂き、満場の拍手の中、終演を迎えました。

 そのあとは、いつもお決まりの打ち上げ会。茜さんのコンサートでは、終演後に打ち上げ会(観客との懇親会)が行われることが多く、回数を重ねるごとにその参加者が増えているようで、今回は出演者も含めて30名くらい参加して、コンサートや音楽の話などで大いに盛り上がりました。

 来月22日には、今年の3月以来の紀尾井ホールでのコンサートが行われる予定になっていて、相変わらず忙しい大塚茜さんです。